カレースターの嘘にだまされないで 3

カレースターと称している水野仁輔さんの著作、幻の黒船カレーを追えはデタラメ、嘘、捏造だらけの悪質な本です。

 

昨日は、ビートン夫人の家政読本に”油脂で小麦粉を炒めた「ルウ」を使った”カレーは登場しないこと、つまり水野仁輔さんが嘘をついていることを指摘しました。しかもその嘘さえも、WEBからコピペした盗作である疑いが濃厚です。

hikaridept.hatenablog.com

今回は、”幻の黒船カレーを追え”の根本テーマにかかわる嘘とデタラメを取り上げます。お金を出してこの詐欺本を買った人は、小学館に返金を求める権利があると思います。

 

”幻の黒船カレーを追え”のテーマは、日本のカレーのルーツを探ることです。水野仁輔さんは日本のカレーの特徴をいくつかあげていますが、とくに
・タマネギをアメ色に炒める
・カレー粉と小麦粉をフライパンもしくはオーブンで焼く
という2点に注目し、国内各地を旅して日本カレーのルーツを探します。

 

ところが、日本国内ではこれといった調査結果が得られません。そこで、95ページから海外編がはじまり、日本のカレーのルーツをイギリス、フランスなどに探しに行くのですが・・・

 

突然、タマネギをアメ色に炒める件、カレー粉と小麦粉をフライパンもしくはオーブンで焼く件が忘れ去られ、本題とは関係ない体験談が延々と続きます。フランスにおいてタマネギをアメ色に炒める習慣がないことを調べただけで、カレー粉と小麦粉を焼く日本カレーのルーツについては、ほぼ無視です。

 

読んだ方はご存知でしょうが、本を最後まで読んでも、ろくな調査結果は出てきません。前半さんざん煽っておいてこれはなんだ、金返せといいたいところですが、実は、ビートン夫人の本を”本当に”読んでいれば問題の一部は解決していたはずだったのです。

 

タマネギをアメ色に炒める日本カレーのルーツは、イギリスにあります。ビートン夫人の本においても9種のカレーレシピのうち、8種のレシピにおいてタマネギの炒め具合は茶色、つまりアメ色指定です。


http://open.mixi.jp/user/12313/diary/1962722113
CURRIED COD バターでタマネギと鱈を茶色(brown)に炒める。
LOBSTER CURRY バターでタマネギを薄い茶色(a pale brown)に炒める。
CURRIED SALMON バターでタマネギを薄い茶色(a pale brown)に炒める。
CURRIED BEEF バターでタマネギを薄い茶色(a lightly-brown colour)に炒める。
CURRIED MUTTON バターでタマネギを薄い茶色(a light brown)に炒める。
CURRIED VEAL バターでタマネギとリンゴを炒めているが、焼き色は不明
CURRIED FOWL バターでタマネギとリンゴと鳥肉を薄い茶色(a pale brown)に炒める。
CURRIED FOWL OR CHICKEN バターでタマネギとリンゴと鳥肉を茶色(a nice brown)に炒める。
CURRIED RABBIT バターでタマネギと兎肉を茶色(a nice brown)に炒める。

 

つまり、ビートン夫人の本さえ読んでいれば、少なくともタマネギアメ色問題は解決し、日本カレーのルーツの一部がイギリスにあるとわかり、筆者も読者も万々歳、となっていたはずなのです。

 

しかし、水野さんはビートン夫人の本を読んでいません。読んでもいないのに、読んだと嘘をついています。なので、タマネギアメ色問題は未解決のまま終わってしまいます。

 

これは、読者に対する詐欺行為ではないでしょうか?

 

”幻の黒船カレーを追え”の巻末、268ページには、ビートン夫人の本からCURRIED BEEFレシピが転載されています。そこには、fry them of a lightly-brown colour、つまり薄茶色にタマネギを炒める、と書いてあります。

 

水野仁輔さんは、自分の本に引用したレシピすら、読んでいないのです。

 

そして、タマネギをアメ色に炒めるのは”日本で独自に生み出された手法(カレーライス進化論P147)”というデマをいまだに流しているのです。

 

カレースターの嘘、捏造の闇は深いです。続きます。