カレースターの嘘にだまされないで 5

カレースターと称している水野仁輔さんの著作、幻の黒船カレーを追えはデタラメ、嘘、捏造だらけの悪質な本です。

 

昨日まではビートン夫人の『家政読本』に関しての嘘、捏造に関しての検証でしたが、水野仁輔さんの嘘と捏造はまだまだ続きます。

 

”今、僕の手元に2冊の書籍がある。どちらもイライザ・アクトンのものだ。この意味は大きくもあり、小さくもある。イライザは、現時点ではイギリスで最も古いブリティッシュカレーのレシピを残した人物と言える。ミセス・ビートンのレシピが歴史的価値を持ち続けてきたカレーの世界に颯爽と現れたわけだから、彼女を発見できたことの意味は大きい。とはいえ、そのレシピがその後に文献として残されたものと内容的に大差ない点においてはあまり意味はなさない。”(幻の黒船カレーを追えP263)

 

”イライザは、現時点ではイギリスで最も古いブリティッシュカレーのレシピを残した人物と言える”というのはデマなのですが、これは水野仁輔さんの貧弱な知識に起因するデマで、嘘や捏造ではないのでここではとりあげません。後日とりあげます。

 

”今、僕の手元に2冊の書籍がある。どちらもイライザ・アクトンのものだ。”


この時点で、水野さんは2冊のうち1冊を全く読んでいないことがバレバレです。

 

水野さんはなぜかこの2冊の書名を隠していますが、イライザ・アクトンの料理本は2冊しかないので特定は容易です。

 

Modern cookery, in all its branches : reduced to a system of easy practice, for the use of private families(1845)

English bread-book for domestic use, adapted to families of every grade(1857)

 

このうち後者のEnglish bread-bookは、文字通りパンの本で、カレーについての記述はありません(カレー用の米の記述がP79にあるのみ)。

 

もし水野さんがこの本を読んでいたら、後者は除外してModern cookery1冊のみを取り上げたはずです。2冊と言った時点で、水野さんがEnglish bread-bookを読んでいないことがバレバレなのです。

 

さて、カレーレシピが掲載されているのは、前者、通常Modern Cookery for Private Familiesと略される有名な料理書のほうです。

 

水野さんはこのModern Cookery for Private Familiesについて、次のように評価しています。

 

”そのレシピがその後に文献として残されたものと内容的に大差ない点においてはあまり意味はなさない”

 

つまり、この本の初版が出版された1845年以降の各種カレーレシピと大差ない、平凡なレシピしか載っていない、と水野さんは評価しているのです。

 

ビートン夫人の9種類のカレーレシピすら読んでいない水野さんが、どうやって1845年以降の膨大な数のカレーレシピを理解することができたのでしょうか?

 

イギリスで出版された料理本や、レシピが掲載された本は、私が持っているものだけで1846年から1907年までで39冊あります。もちろん、これは実際に出版された本のごく一部でしょう。

 

その39冊のカレーレシピを読むだけでも、膨大な時間がかかります(なので私は一部しか読んでいません)。大英図書館にしばらく滞在しただけで、1845年以降の各種カレーレシピをおおよそ把握した水野さんは、超がつく天才に違いありません。なぜか、ビートン夫人の本は読んでいませんが。

 

さて、結論からいうと、またしても水野さんはModern Cookery for Private Familiesを読んでいません。購入して、自宅に積んで、そのまま放置しています。

 

ビートン夫人の場合と同じです。どうせ読者は英語の原典など読まないから、読んだふりをして嘘をついてもバレない、と高をくくっているのでしょう。

 

Modern Cookery for Private Familiesは著作権が切れているので、私のほうでカレーレシピ10種をすべて公開します。1845年の初版のレシピです。

 

mixi.jp


これをもとに、”そのレシピがその後に文献として残されたものと内容的に大差ない点においてはあまり意味はなさない”という水野さんの評価が、読まずにでっち上げた嘘であることを証明しましょう。