カレースターの嘘にだまされないで 7

カレースターと称している水野仁輔さんの著作、幻の黒船カレーを追えはデタラメ、嘘、捏造だらけの悪質な本です。

 

水野さんは、ビートン夫人の『家政読本』だけでなく、購入したイライザ・アクトンのModern Cookery for Private Familiesもまた、読んでいません。そして読んでもいないのに読んだかのように嘘をついています。

 

さて、水野さんは”そのレシピがその後に文献として残されたものと内容的に大差ない点においてはあまり意味はなさない”とイライザ・アクトンを評価します。

 

これも読まずに捏造した嘘です。イライザ・アクトンのカレーレシピには、”その後の文献”と”大差ない”どころか、かなりユニークなレシピが含まれているのです。

 

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一例を上げると、Curried maccaroniがあります。カレー粉を溶いたグレービーでパスタ(おそらくこの時代は、maccaroniはパスタ全般を意味していたと思います)を煮たものです。カレーヌードルやカレーうどんの、血縁こそありませんが元祖ともいえるかもしれません。

 

Curried gravyなども、ビートン夫人の本にはない発想です。あらかじめカレーソースだけを作っておき、さまざまな材料をこれで煮ると、即席的なカレーになるというアイディアです。

 

さて、水野さんは、彼がブリティッシュ・カレーと名づけるイギリス特有のカレーの特徴は、カレー粉を使い、小麦粉でとろみをつけることだといいます(幻の黒船カレーを追えP111)。

 

これは半分正解で、半分間違っています。イギリスにはもう一つの独自かつ伝統的なカレー、「カレー粉も小麦粉もつかわないカレー」が存在するのです。この後者のカレーは、日本を含め世界のカレー文化に多大な影響を与えた可能性があります。

 

イライザ・アクトンModern Cookery for Private Familiesには、そのもう一つの伝統的カレーレシピが載っています。Selim's curriesです。

 

キャプテンホワイトのセリムカレー。これこそが、現在まで続く、もう一つの伝統的イギリスのカレー、「カレー粉も小麦粉もつかわないカレー」です。水野さんはイライザ・アクトンの本を読んでいないので、この重要なレシピの存在を知らないのです。