カレースターの嘘にだまされないで 8

カレースターと称している水野仁輔さんの著作、幻の黒船カレーを追えはデタラメ、嘘、捏造だらけの悪質な本です。

 

水野さんは、ビートン夫人の『家政読本』だけでなく、購入したイライザ・アクトンのModern Cookery for Private Familiesもまた、読んでいません。そして読んでもいないのに読んだかのように嘘をついています。

 

さて、水野さんは”そのレシピがその後に文献として残されたものと内容的に大差ない点においてはあまり意味はなさない”とイライザ・アクトンを評価します。

 

これも読まずに捏造した嘘です。イライザ・アクトンのカレーレシピには、”その後の文献”と”大差ない”どころか、かなりユニークなレシピが含まれているのです。

 

その一つが、カレー粉も小麦粉も使わないレシピ、Selim's curriesです。

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2種類のレシピが載っていますが、いずれもカレー粉と小麦粉どころか、タマネギやにんにく、グレービーすら使いません。

 

バターで肉を炒めて、キャプテンホワイトのセリムカレー(ペースト状)をからめればドライカレー、さらに水を入れて煮込めばグレービーカレーができあがります。

 

このカレーペースト、原料や製法は不明ですが、レシピから逆算すると、香辛料や小麦粉だけでなく、タマネギやにんにくのような香味野菜、グレービーのような出汁も含まれていたと考えて良いでしょう。

 

つまりは、今日日本人が使っている市販のカレールーと同じです。イギリスでは日本でいうと江戸時代の昔から、カレールーに相当する商品が売られていたのです。

 

岡本商店がカレールーに近い粉末状の商品を発売したのは、イギリスに70年以上遅れること大正3年。その「ロンドン即席カレー」という名前からして、イギリスのカレーペーストを知らずに独自に開発したというのは考えにくい話でしょう。

 

水野さんは”そういう意味でカレールウというのは、日本人によるスゴい発明なんです”と発言していますが、イライザ・アクトンの本を読んでいたならば、そのようなことは言えないはずです。

https://gunosy.com/articles/RM1Bu

 

日本だけではなく、タイをはじめとした各国のカレーペースト文化も、イギリスから波及した可能性があります。このような、カレー史において重要な情報があるのに、水野さんはイライザ・アクトンの本を読まずに、自宅に積んでいるだけなのです。

 

さて、Selim's curriesにはドライカレーとグレービーカレー、2つのレシピがありました。それとは別に、A dry currieというレシピもあります。

 

日本では、ドライカレーは日本郵船による発明であるというデマが流布していますが、ドライカレーは日本でいうと江戸時代からあるイギリスの古典的カレーです。

 

これについては別途まとめていますので、そちらをご覧ください。

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