”大英図書館で、地鶏(RED FOWL)を使ったレシピをたくさん目にしてきた”は、水野仁輔が捏造した嘘です 1

 

盗作と捏造のカレー詐欺師水野仁輔さんは、「幻の黒船カレーを追え」およびその文庫版「カレーライスはどこから来たのか」において、次のように主張します。

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”そういえば大英図書館で、地鶏(RED FOWL)を使ったレシピをたくさん目にしてきた。その中には、もちろんチキンカレーもあった。だとしたら、『西洋料理指南』 に掲載されるべきは、赤蛙のカレーではなく、地鶏のカレーだったのではないか。「そうかもしれない」は、あっという間に「そうに違いない!」に変わった。”

 

この”地鶏(RED FOWL)を使ったレシピをたくさん目にしてきた。その中には、もちろんチキンカレーもあった。”という主張は水野仁輔さんが捏造した嘘です。

 

 

当時のイギリスには地鶏=RED FOWLという概念も言葉も存在しません。当然、RED FOWLを使ったレシピなど存在しません。

 

水野仁輔さんという詐欺師は、「大英図書館で調べたといえば、どんな嘘をついてもばれない」と思い込み、様々な嘘を捏造しては読者を騙してきた人間です。その詳細についてはこのブログの過去エントリを参照してください。

 

「どうせ大英図書館に行って確認する人間は誰もいないのだから、嘘をついてもバレない」と読者を見下し、バカにしているのです。

 

ところが大英図書館に行かなくとも、ネットに繋がったパソコンさえあれば、水野さんが捏造した嘘を検証することは可能なのです。時間とある程度の英語力がある方は、以下の検証に挑戦してみてください。

 

Internet Archiveというサイトがあります。

archive.org

 

ここには数百万冊の本(ほとんどが英語)がアーカイブされており、19世紀イギリスの料理本も読み放題です。

 

しかも、OCR機能によりテキスト化され、本の内容を全文検索することができます。

 

”red fowl”で全文検索するだけで、地鶏=RED FOWLという概念も言葉もRED FOWLを使ったレシピも存在しないこと、つまり水野さんの主張が捏造された嘘であることが簡単に証明できるのです。

 

まずは、19世紀半ばのイギリスの養鶏関係の本から、当時のイギリスに地鶏=RED FOWLなる品種あるいはカテゴリが存在したか否かを検証してみましょう。

 

赤蛙カレーのレシピが掲載された「西洋料理指南」が発行されたのは明治5年(1872年)。

 

そこでその直前、1850年から72年までにイギリスで発行された養鶏関連書のうち、ニワトリの品種について解説している本をInternet Archiveから10冊ピックアップしました。

 

1.Ornamental and domestic poultry by Dixon, Edmund Saul 1850
2.Domestic fowl and ornamental poultry by Richardson, H.D; De Horne, B.C. 1851
3.The poultry yard by William Charles L . Martin 1852
4.Poultry by Dickson, Walter B 1953
5.Profitable poultry by William Bernhard Tegetmeier 1854
6.The illustrated book of domestic poultry by Doyle, Martin 1854
7.The standard of excellence in exhibition poultry by W. B. Tegetmeier 1865
8.Poultry as a meat supply by Poultry 1866
9.The poultry-keeper's manual by Journal of horticulture and practical gardening 1866
10.Beeton's book of poultry and domestic animals by Beeton, Samuel Orchart 1870


これらの本で解説されているニワトリ(fowl)の品種は以下のようなものです(一部抜粋)。

 

・the game Fowl・the dunghillあるいはthe barn-door・the Dorking・the Cochin China・the Bantams・the Poland・the Chittagong or Malay・the Hamberg・La Fleche

 

the Dorkingやthe Bantamsなどはさらにその下に細分化された種類がありますが、”red fowl”なる品種名あるいはカテゴリは、10冊の本のどれにも登場しません。

 

そもそも「地鶏」という概念すら、これらの本には登場しません。水野さんは日本に存在する「地鶏」という概念が19世紀のイギリスにも存在すると思い込んで嘘を捏造しましたが、そのような概念は存在しないのです。

 

地鶏を「イギリスの伝統品種」と拡大解釈しても、そのような概念を”red fowl”と表現することはありません。

 

上記のニワトリ品種の中ではthe game Fowl、the dunghillあるいはthe barn-door、the Dorkingあたりがイギリスの伝統品種にあたりますが、これらを包括する概念はありませんし、ましてやこれらを”red fowl”とよぶことはありません。

 

私も上記10冊の本を深く読み込んだわけではないので、見落としがあるかもしれません。

 

そこで、10冊の本を”red fowl”で全文検索してみましょう。英語が苦手な方も、全文検索ならば簡単にできるので、是非自分の目で確認してください。

 

10冊の本を検索すると、”red fowl”という言葉が全く使われていないことがわかります。

 

OCR機能は完璧ではありません。変換ミスもあります。しかしOCRは19世紀の英語の書物に関してはけっこう正確な文字認識を行います。Internet ArchiveではOCRにより変換したテキストファイルを公開しているので、上記10冊のテキストファイルをチェックしてみてください。

 

たとえ変換ミスがあったとしても、10冊の本の全ての文章において”red fowl”が検出されないということは、そもそも養鶏用語として”red fowl”が存在しなかったことを意味します。


次に、検索対象をこの10冊から他の養鶏関連書、さらに料理レシピ本などに拡大してみましょう。

 

長くなったので分割します。